2015年6月28日日曜日

QGIS付属のpythonにpipをインストールする

QGISには、Pythonコンソールという機能がついており、pythonのスクリプトを実行できます。
このPythonは、WindowsのStandalone Installerでインストールした場合、次の場所にインストールされます。
  • python.exe … <QGISインストールフォルダ>\bin\python.exe
  • ライブラリ類 … <QGISインストールフォルダ>\apps\Python27
QGISコンソールで標準以外のライブラリを使いたいとき、このPython環境上にeasy_installまたはpipをインストールし、ライブラリをインストールすることになります。以下はその手順です。QGISのバージョンは2.8.1(QGIS Wien)を使います。

事前準備

setuptoolsパッケージのサイトから、ez_setup.pyをダウンロードして、任意の場所に置いておきます。


環境変数の設定


まず、コマンドプロンプトを管理者権限で開き、QGIS付属のPythonをコマンドプロンプトで動かすための環境変数の設定をします。
必要なのは、PATHを通すことと、PYTHONPATHを設定することです。

set QGISPATH=C:\Program Files\QGIS Wien
set PYTHONPATH=%QGISPATH%\apps\Python27\Lib;%QGISPATH%\apps\Python27\DLLs;%QGISPATH%\apps\Python27\site-packages;%QGISPATH%\apps\qgis\python
set PATH=C:\Windows\System32;%QGISPATH%\bin;%QGISPATH%\apps\Python27\Scripts

※ここでapps\Python27\Scriptsにパスを通すのは、easy_install.exeがここにインストールされるためです。また、ez_setup.py実行中にcurl使うので、<QGISインストールフォルダ>\binにパスを通しておく必要があります。

setuptoolsのインストール

ダウンロードしたez_setup.pyを実行すれば、easy_installをインストールできます。
python C:\Users\xxxxx\Downloads\ez_setup.py

pipのインストール

easy_installでpipをインストールします。
easy_install pip
これで、pipはまたはeasy_installを使って、他のライブラリをインストールできるようになります。

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