2016年2月16日火曜日

交通ジオメディアサミットの資料だけ拝見

先日、交通ジオメディアサミット ~IT×公共交通 2020年とその先の未来を考える~というイベントが開催されました。GISを本職としている者として、ものすごく興味があったのですが、この時期はどうしても仕事が多忙になるもので参加できず、せめて資料だけでも拝見したいと思っていたところ、ありがたいことに、資料を公開していただけておりました。

「交通ジオメディアサミット ~ IT×公共交通 2020年とその先の未来を考える~」発表資料と反応



資料を拝見する限り、今回は公共交通の中でもバスが話題の中心で、話の方向性として、「バスに関するデータがなかなか出てこない。また、出てきたとしてもフォーマットがバラバラで使いづらい。」という課題があるのが見えました。バスデータのオープンデータ化・標準化が必要というアプローチなのかな。OpenTrans.itなど、これらの問題の解決に向けた具体的な取り組みも興味深く読ませていただきました。

個人的に、オープンデータが地域のバスに関する課題を解消できるのか、まだいまいちピンときていないのが正直なところで、
  • 地域のバスなんて地元住民しかほとんど乗らないんだから、時刻表データをオープンにしなくても、また、経路探索でバスが出てこなくても、そんなに困らないのではないか。
  • データをオープンにしたところで、利用者が増えるわけではないので、利用状況の分析とかやったところで、不採算問題の解消にはつながりにくいのではないか。
  • データのオープン化によって何か地域の課題が浮かびあがる、というイメージが見えてこない。
というのが今の私がぼんやりと抱いている考えだったりするのですが、これはおそらく私自身がこの分野の素人だからそう思うのであって、もっと勉強が必要なのでしょう。
地域の課題を抜きにして考えれば、たとえば京都のバスなんかはオープンデータが発達するとすごく便利になりそうな気がします。電車とバスの乗り継ぎを一度に検索できて、しかも渋滞や遅延なども加味されると、観光効率は各段に上がるのではないかと。

次回はぜひ出席したいです。年度末だけ避けていただければ…。
あと、ナビタイムさんすごく面白いことやってるな。